JCAN(日本チーブニング同窓会)ホームページの開設にあたって

 JCAN会員の皆様、コロナ禍での生活も2年目に入っておりますが、色々な面でご苦労が耐えないのではないかとお見舞い申しあげます。

 JCANは、英国政府のチーヴニング奨学金による英国留学生の日本における同窓会組織です。同奨学金制度は、アメリカのフルブライト奨学金に相当する世界的な奨学金のプログラムです。1983年に創設され、既に38周年を迎え、現在では、世界全体で5万人を上回る元奨学生が形成するグローバルなネットワークは政治、経済、研究面で影響力があり、高く評価されています。
 日本で同窓会が発足した経緯は、6年ほど前に韓国の同窓生グループKCANがACAN(アジアチーブニング同窓会)の結成を呼びかけて、アジア各国のチーブニング同窓生グループがソウルに集まったことが切掛けになっています。日本には、まだ、同窓会はありませんでしたが、アジア各国では、多くの政財学官界のリーダーが同窓生であり、各国の中で大きな影響力を有していました。この初会合に参加した6名が彼らに大いに触発されて、日本においてもチーブニング同窓生の組織を作ろうとの話が盛り上がり、JCANの発足に至りました。
 発足に当たっては、英国大使館から強いご支援を頂きました。その際に、中心となってくださったのが英国大使館の当時の次席、ジュリアロングボトム公使でした。今回、ジュリアさんが初の女性日本大使として帰ってこられましたことは、我々にとって大変嬉しいことです。

 コロナ禍でJCANの活動は大きく変わりました。これまで、月例セミナーとその後の懇親会、英国大使をお招きしての総会などリアルな交流が中心でしたが、この一年間は、そうした会合を開くことができませんでした。その一方で、オンラインセミナーで海外において活躍する同窓との接触が気軽にできるようになりました。また、このホームページのようにネットを通じた情報交換、交流は飛躍的に拡大したと感じます。

 皆さん、是非、こうした活動に参加して、旧交を温め、英国はじめ世界の情勢を学ぶ機会としてJCANをご活用下さい。
 末筆ながら皆様のご健康とご活躍を祈念申し上げます。

JCAN理事長
舘 逸志